酔古堂剣掃 / 集法・拙く初めに戒む
與其巧持於末,不若拙戒於初。
新字:与其巧持於末,不若拙戒於初。
書き下し
其の巧みに末に持せんよりは、拙く初めに戒むるに若かず。
現代語訳
終わりになってから巧みに取り繕うよりは、初めに不器用でも慎んでおくほうがよいのです。
解説
物事は後始末より最初の用心が大切だと説いた一則です。巧みに末に持すとは、事がこじれたあとで、器用に言いつくろったり、うまく立ち回ったりして収拾をつけることです。拙く初めに戒むとは、要領は悪くても、始めの段階で慎重に身を戒めておくことです。問題が起きてからの対処には多くの知恵と労力が要りますが、それでも完全には元に戻りません。最初に少し手間をかけて慎むほうが、ずっと確かで楽なのです。契約でも人間関係でも、始めの一歩を丁寧にすることが、後の苦労を減らしてくれます。
この章句が説くこと
慎重修身予防処世戒め
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