呻吟語 / 内篇・修身・再び一步を思へば更に好し
事到放得心下,還慎一慎何妨?言於來向口邊,再思一步更好。
新字:事到放得心下,還慎一慎何妨?言於来向口辺,再思一歩更好。
書き下し
事の心下に放ち得るに到るも、還た一たび慎むも何ぞ妨げん。言の來たりて口邊に向かふも、再び一步を思へば更に好し。
現代語訳
事がもう心から下ろせるところまで来ても、もう一度慎んで何の差し支えがあるでしょうか。言葉が口元まで来ていても、もう一歩考えればさらによいのです。
解説
事も言葉も、もう大丈夫と思った所からもう一手を足せと言います。念には念をという教えですが、対象が済んだ事と出かかった言葉であるところが具体的です。とくに後半、口元まで来た言葉をもう一歩考える。この一歩が入るかどうかで、失言の大半は防げます。実行しやすい形で示された一段です。この一歩が入るかどうかで、失言の大半は防げます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
慎重一手失言念入り余裕
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