酔古堂剣掃 / 集法・少年は心忙しく老年は心閑か
少年人要心忙,忙則攝浮氣;老年人要心閑,閑則樂余年。
新字:少年人要心忙,忙則摂浮気;老年人要心閑,閑則楽余年。
書き下し
少年の人は心の忙しきを要す、忙しければ則ち浮氣を攝む。老年の人は心の閑かなるを要す、閑かなれば則ち余年を樂しむ。
現代語訳
若い人は心が忙しくあるべきです。忙しければ、浮ついた気持ちが引き締まります。年老いた人は心がのどかであるべきです。のどかであれば、残りの年月を楽しめます。
解説
年齢によって心の持ち方を変えよと説いた一則です。若いうちは暇があると、気持ちが浮ついて余計なことに流れやすいので、やるべきことで心を満たしておけと言います。浮気は、ここでは浮ついた気分のことです。一方、年を重ねたら、あくせくせずに心をゆったりと保ち、残りの人生を味わえと言います。人生の季節ごとにふさわしい速さがあるということでしょう。若い人に余計なことを考えさせない忙しさを与え、年配の人にはゆとりを尊重する。職場や家庭の役割分担にも生かせる考え方です。
この章句が説くこと
修身年齢閑適勤勉人生
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