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酔古堂剣掃 / 集豪・未だ眉を低るべからず

英雄尚不肯以一身受天公之顛倒,吾輩奈何以一身受世人之提掇?是堪指發,未可低眉。

新字:英雄尚不肯以一身受天公之顛倒,吾輩奈何以一身受世人之提掇?是堪指発,未可低眉。

書き下し

英雄すら尚ほ一身を以て天公の顛倒を受くるを肯んぜず、吾輩奈何ぞ一身を以て世人の提掇を受けん。是れ指發するに堪ふ、未だ眉を低るべからず。

現代語訳

英雄でさえ、わが身ひとつで天の神のひっくり返すような運命の仕打ちを受け入れようとはしません。私たちがどうして、わが身ひとつで世間の人に振り回されてよいでしょうか。これは憤って立ち上がるべきことであり、眉を伏せて従ってはいけません。

解説

運命や世間に振り回されることを拒む気概を説いた一則です。天公の顛倒は、天が人の運命をひっくり返すような理不尽のことです。英雄は天の仕打ちにさえ屈しないのだから、私たちが世間の人の思惑に引き回されてよいはずがないと言います。提掇は、持ち上げたり引き下ろしたりして人を思うままに操ることです。原文の指發は、怒りで髪が逆立つ意味の髮指を写し違えたものかもしれません。周りの声に流されそうなとき、自分の生き方の手綱は自分で握るのだという覚悟を思い出させてくれます。

この章句が説くこと

気概自立豪気処世覚悟

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この一句を、あなたの毎日に。

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