酔古堂剣掃 / 集豪・筆は千軍を掃ふ
劍雄萬敵,筆掃千軍。
新字:剣雄万敵,筆掃千軍。
書き下し
劍は萬敵に雄たり、筆は千軍を掃ふ。
現代語訳
剣は万の敵にも勝る雄々しさを持ち、筆は千の軍勢を掃き払う力を持ちます。
解説
武と文、それぞれの極みを八字の対句に凝縮した一則です。万敵は、項羽が剣は一人を相手にするだけのもので、万人を相手にする兵法を学びたいと言ったという話を思わせます。筆が千軍を掃うは、杜甫が友の文才を讃えて、筆の陣が独りで千人の軍を掃うとうたった句に通じます。剣も筆も、極めれば一人で多くを動かす力になるということです。豪放な言葉を集めた集豪にふさわしい一句です。今日の私たちにとっても、一本の文章や一つの技が、多くの人を動かすことがあります。
この章句が説くこと
文武豪気筆力胆力才能
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