酔古堂剣掃 / 集綺・筆陣雲を生ず
筆陣生雲,詞鋒卷霧。
新字:筆陣生雲,詞鋒巻霧。
書き下し
筆陣雲を生じ、 詞鋒霧を卷く。
現代語訳
筆の陣立ては雲を湧き起こし、言葉の切っ先は霧を巻き上げます。
解説
すぐれた文章の勢いを、雲と霧を使って描いた短い一則です。筆陣は、書や文章を戦の陣立てにたとえた言葉で、晋の衛夫人の書法を説いたものとして「筆陣図」が伝わっています。詞鋒は、言葉の鋭さを刀の切っ先にたとえた言い方です。筆を振るえば雲が湧き起こり、言葉を放てば霧を巻き上げて吹き払うというのは、書や詩文に天地を動かすような気迫がこもっていることを言います。短い八字の中に、文章を武芸のように鍛える心構えと、その勢いへの憧れがこもっています。文章を書くときに、ただ情報を並べるだけでなく、読む人の心を動かす勢いを持たせたいと願う人にとって、励みになる句でしょう。
この章句が説くこと
文章書道気迫表現才気
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