酔古堂剣掃 / 集豪・帝閽を叩きて延佇す
張煙霧於海際,耀光景於河渚;乘天梁而皓蕩,叩帝閽而延佇。
新字:張煙霧於海際,耀光景於河渚;乗天梁而皓蕩,叩帝閽而延佇。
書き下し
煙霧を海際に張り、光景を河渚に耀かす。天梁に乘りて皓蕩し、帝閽を叩きて延佇す。
現代語訳
海の果てに霧や靄を張りめぐらし、川の中州に光を輝かせます。天の橋に乗ってはるばるとさまよい、天帝の宮の門をたたいて、たたずみながら待ちます。
解説
天地を舞台にした壮大な遊覧を、きらびやかな言葉で描いた一則です。前半は海と川にかかる霧と光の景、後半は天の橋を渡って天帝の門に至る空想の旅です。帝閽は天帝の宮の門番、延佇は長くたたずむことで、どちらも屈原の『離騒』に見える言葉です。天に昇って門をたたく姿には、自分の志を天に訴えたいという思いが重ねられているとも読めます。現実の枠を越えて思いを遠くへ放つ想像力は、日々の小さな悩みから心を解き放ってくれます。
この章句が説くこと
豪気想像自然雄大風雅
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