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酔古堂剣掃 / 集豪・十二幅の被

孟宗少遊學,其母制十二幅被,以招賢士共臥,庶得聞君子之言。

新字:孟宗少遊学,其母制十二幅被,以招賢士共臥,庶得聞君子之言。

書き下し

孟宗少くして遊學す。其の母十二幅の被を制し、以て賢士を招きて共に臥せしめ、君子の言を聞くを得んことを庶ふ。

現代語訳

孟宗(三国時代の呉の人)は若いころ遊学しました。その母は十二幅もの大きな掛け布団をこしらえ、それで賢い人々を招いて一緒に寝られるようにし、息子が君子の言葉を聞けるようにと願いました。

解説

息子の学びのために、母が大きな布団を作ったという逸話です。孟宗は、冬に竹の子を掘り出して母に食べさせた孝行の話でも知られる人物です。十二幅の被は、布を十二幅つないだ大きな掛け布団で、多くの人がともに眠れるようにしたものです。母は、息子がすぐれた人と寝起きをともにし、その語らいを聞けるようにと心を砕きました。学びは本からだけでなく、よい人のそばにいることで得られます。子や部下のために、よい人と出会える場を用意することも、大切な教育と言えるでしょう。

この章句が説くこと

家訓学問交友教育

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