酔古堂剣掃 / 集豪・荒山大江、修竹古木
雪霽清境,發於夢想。此間但有荒山大江,修竹古木。
新字:雪霽清境,発於夢想。此間但有荒山大江,修竹古木。
書き下し
雪霽れて清境、夢想に發す。 此の間但だ荒山大江、修竹古木有るのみ。
現代語訳
雪が晴れて清らかな景色が広がり、夢に見るような思いが湧き起こります。ここにはただ、荒々しい山と大きな川、すらりと伸びた竹と年を経た木があるだけです。
解説
雪の晴れた後の清らかな景色と、飾り気のない住まいの環境を描いた一則です。前の句は、雪がやんで空が晴れわたり、清らかな景色が広がると、まるで夢の中にいるような思いが湧いてくると言います。後の句は、自分の住むあたりには、荒れた山と大河、細く長く伸びた竹と古い木があるばかりだと言います。何もないと言いながら、その何もなさこそが豊かさであるという気持ちがこもっています。人の手の加わった庭や楼閣ではなく、荒々しい自然そのものに囲まれて暮らす喜びです。華やかなものがなくても、澄んだ空気と雄大な自然があれば、心は十分に満たされる。清貧の暮らしの誇りが感じられる句です。
この章句が説くこと
雪景山水清貧自然閑寂
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