古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集景・信に是れ人圖畫を行く

晴雪長松,開窗獨坐,恍如身在冰壺;斜陽芳草,攜杖閑吟,信是人行圖畫。

新字:晴雪長松,開窗独坐,恍如身在冰壺;斜陽芳草,攜杖閑吟,信是人行図画。

書き下し

晴雪長松、窗を開きて獨り坐せば、恍として身冰壺に在るが如し。 斜陽芳草、杖を攜へて閑吟すれば、信に是れ人圖畫を行く。

現代語訳

晴れた雪の日、背の高い松を前に、窓を開けて一人座っていると、ぼんやりとして、まるで氷を入れた玉の壺の中にいるかのようです。夕日の差す香しい草の中を、杖をついてのんびりと詩を口ずさみながら歩けば、まさしく人が絵の中を歩いているのです。

解説

冬の雪景色と春の夕暮れを、二つの対になった場面で描いた一則です。前の句は、晴れた雪と長い松という、白と緑の冴えた景色を窓から眺める、静の場面です。冰壺は氷を入れた玉の壺で、清らかで冷たい心境の喩えとしてよく使われます。後の句は、夕日と芳草の中を杖をついて歩く、動の場面です。人が絵の中を行くというのは、美しい景色の中に身を置くと、自分自身もその絵の一部になったように感じるという表現です。前の句は自分が壺の中に閉じ込められるような感覚、後の句は自分が絵の中を動いていく感覚で、景色との一体感の違いが対比されています。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

自然風雅閑適景色四季

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る