酔古堂剣掃 / 集豪・三分の俠氣
交友須帶三分俠氣,作人要存一點素心。
新字:交友須帯三分侠気,作人要存一点素心。
書き下し
友に交はるには須らく三分の俠氣を帶ぶべし、 人と作るには一點の素心を存するを要す。
現代語訳
友と交わるには、三分ほどの義侠心を帯びているべきであり、人として生きるには、一点の素直で清らかな心を持ち続けることが必要です。
解説
交友と人としての在り方について、簡潔な言葉で要を示した一則で、菜根譚にもほぼ同じ句があります。前の句の侠気は、困っている人を見過ごさず、義のために身を挺する心意気のことです。友と交わるには、そうした心を三分ほど持っているべきだと言います。十分ではなく三分としているところが味わい深く、侠気が過ぎれば無謀になり、なければ冷たい付き合いになります。後の句の素心は、飾り気のない素直で清らかな心のことです。世の中で揉まれても、その心を一点だけは失わずにいることが、人として大切だと言います。友のためには少し熱く、自分の心は少し清く。人付き合いの基本として、心に留めておきたい言葉です。
この章句が説くこと
交友侠気素心菜根譚処世
関連する章句
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菜根譚・前集友と交わるには須らく三分の侠気を帯ぶべし。人と做(な)るには一点の素心を存するを要す。
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『酔古堂剣掃』集法・故舊の交はりは意氣愈〻新たに故舊の交はりに遇へば、意氣愈〻新たなるを要し、隱微の事に處すれば、心跡宜しく愈〻顯らかなるべし、衰朽の人を待てば、恩禮愈〻隆きを要す。
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『酔古堂剣掃』集法・其の交遊を簡少にす其の心胸を坦易にし、其の笑語を率真にし、其の禮數を疏野にし、其の交遊を簡少にす。
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『酔古堂剣掃』集法・一心は以て萬友に交はるべし一心は以て萬友に交はるべく、二心は以て一友に交はるべからず。
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『酔古堂剣掃』集法・友に交はるの後は宜しく信ずべし友に交はるの先は宜しく察すべく、友に交はるの後は宜しく信ずべし。
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『酔古堂剣掃』集醒・先に淡く後に濃きは交友の道先に淡く後に濃く、先に疏く後に親しく、先に遠く後に近きは、友に交はるの道なり。