酔古堂剣掃 / 集綺・當場の豪舉
絕世風流,當場豪舉。
新字:絶世風流,当場豪舉。
書き下し
絕世の風流、 當場の豪舉。
現代語訳
この世に比べるもののない風流であり、その場での豪快なふるまいです。
解説
わずか八字で、比類のない風流と豪快さを讃えた一則です。絶世は、世に並ぶものがないほどすぐれていること、当場は、その場その時ということです。風流と豪挙という、繊細さと大胆さの両方を一対にしているところに特色があります。この言葉は、先の則で、宴の場で即座に詞を作り、美しい人に硯を捧げられて詩を書く場面の結びとしても用いられていました。ここでは独立した一則として置かれ、どのような場面にも当てはまる賛辞として読むことができます。繊細な美意識と、思い切りのよい行動力とは、ふつう一人の人に同居しにくいものです。その両方を一瞬のうちに発揮できる人こそ、人の心をつかむ魅力を持つのでしょう。
この章句が説くこと
風流豪放才気決断魅力
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