酔古堂剣掃 / 集峭・氣は山川を奪ひ色は煙霞を結ぶ
氣奪山川,色結煙霞。
新字:気奪山川,色結煙霞。
書き下し
氣は山川を奪ひ、色は煙霞を結ぶ。
現代語訳
その気迫は山や川の勢いをもしのぎ、その色合いはもやや霞を結び集めたようです。
解説
わずか八字で、雄大な気と美しい色を描いた短い対句です。氣は山川を奪ふとは、山河の雄大な力さえ圧倒するほどの気迫のことで、すぐれた書や絵、文章、あるいは人物の風格をたたえる言葉として読めます。色は煙霞を結ぶとは、山に立ちこめるもやや霞のような、奥深く柔らかな色彩のことです。力強さと繊細さという、ふつうは相反するものを一つに兼ね備えているところに、真に優れたものの姿があります。仕事でも人柄でも、力強さだけでは粗く、繊細さだけでは弱くなります。両方をあわせ持つことを目指したいものです。
この章句が説くこと
気魄風雅自然書画品格
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