酔古堂剣掃 / 集綺・女郎劍を說く
袪長夜之惡魔,女郎說劍;銷千秋之熱血,學士談禪。
新字:袪長夜之悪魔,女郎説剣;銷千秋之熱血,学士談禅。
書き下し
長夜の惡魔を袪ふは、女郎の劍を說くなり。 千秋の熱血を銷すは、學士の禪を談ずるなり。
現代語訳
長い夜の悪い魔物を追い払うのは、女性が剣術を語ることです。千年にもわたる熱い血潮を冷ますのは、学者が禅を語ることです。
解説
意外な取り合わせによって、心の闇と熱を鎮める方法を示した一則です。前の句は、夜長に忍び寄る悪い魔物、すなわち邪念や憂鬱を払うのは、女性が剣を語ることだと言います。唐の伝奇小説には、紅線や聶隠娘のような剣術に秀でた女侠が登場し、人々に好まれました。しとやかな女性が凛々しく剣を語る姿には、邪気を払う爽快さがあります。後の句は、何代にもわたって燃え続けるような激しい血気を鎮めるのは、学者が禅を語ることだと言います。書物で理屈を重ねてきた学者が禅の境地に触れれば、功名への熱も静まるというのです。優しさの中の強さと、熱さの中の静けさ、その両方を持つことの大切さを思わせます。
この章句が説くこと
禅剣修身心静寂
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