呻吟語 / 内篇・修身・心に城池有り、口に門戶有り
心要有城池,口要有門戶。有城池則不出,有門戶則不縱。
新字:心要有城池,口要有門戸。有城池則不出,有門戸則不縦。
書き下し
心は城池有るを要し、口は門戶有るを要す。城池有れば則ち出でず、門戶有れば則ち縱にせず。
現代語訳
心には城壁と堀が必要で、口には門が必要です。城壁と堀があれば外へ出て行かず、門があれば勝手にさせません。
解説
心と口に、それぞれ違う構えを与えます。心には城壁と堀、つまり出て行かないための囲い。口には門、つまり通すかどうかを判断する関所です。心は放たれることを防ぎ、口は出すものを選ぶ。役割の違いが建物の比喩で言い分けられています。短い一段ですが、心を守ることと言葉を選ぶことは別の作業だという整理として実に有用です。
この章句が説くこと
心口防御節制比喩
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