酔古堂剣掃 / 集綺・清簟疏簾に弈棋を看る
楚江巫峽半雲雨,清簟疏簾看弈棋。
新字:楚江巫峡半雲雨,清簟疏簾看弈棋。
書き下し
楚江巫峽半ば雲雨、 清簟疏簾に弈棋を看る。
現代語訳
楚の川や巫峡のあたりは、半ば雲と雨に包まれています。涼しい竹むしろに座り、目の粗いすだれ越しに、囲碁の対局を眺めます。
解説
杜甫の七言律詩から採られた一聯で、雨模様の夏の日の涼やかなくつろぎを描いた一則です。前の句は、長江の中流、楚の地や巫峡のあたりが、雲と雨に半ば覆われている景色です。巫峡は、宋玉の賦に描かれた巫山の神女の雲雨の伝説で知られ、集綺に採られたのもその艶めいた連想によるものでしょう。後の句は、ひんやりとした竹のむしろに座り、すだれ越しに碁を打つ人々を眺める情景です。清簟は涼しい竹むしろ、疏簾は目の粗いすだれです。遠くの雄大な景色と、手元の静かな遊びとが対になっています。蒸し暑い季節でも、涼を取る工夫と静かな楽しみがあれば、心はゆったりとしていられます。
この章句が説くこと
夏景囲碁閑適杜甫雨
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