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酔古堂剣掃 / 集綺・青山其の眉黛を學ぶ

黃鳥讓其聲歌,青山學其眉黛。

新字:黄鳥譲其声歌,青山学其眉黛。

書き下し

黃鳥も其の聲歌に讓り、 青山も其の眉黛を學ぶ。

現代語訳

鶯もその人の歌声には一歩譲り、青い山もその人の眉墨の色を手本にします。

解説

美しい女性の歌声と眉を、自然の美を引き合いに出して讃えた一則です。黄鳥は鶯のことで、美しい鳴き声の代表です。その鶯でさえ、この人の歌声にはかなわないと身を引くと言います。後の句の眉黛は、青黒い眉墨で描いた眉のことです。昔から女性の眉は遠くの山並みにたとえられ、遠山の眉という言い方もあります。ここではそれを逆転させて、青い山のほうがこの人の眉を学んでいると言います。自然を基準に人の美しさを測るのではなく、人の美しさが自然の手本になるという大胆な言い回しで、最大級の賛辞になっています。主語を省いて、たたえられる人の姿を読者の想像にゆだねているところも、奥ゆかしい表現です。

この章句が説くこと

美人歌声見立て艶麗自然

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