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酔古堂剣掃 / 集奇・金河に雁に別る

金河別雁,銅柱辭鳶,關山天骨,霜木雕年。

新字:金河別雁,銅柱辞鳶,関山天骨,霜木雕年。

書き下し

金河に雁に別れ、銅柱に鳶を辭す。 關山は天骨、霜木は年を雕む。

現代語訳

北の金河では雁に別れを告げ、南の銅柱では鳶に別れを告げます。関所のある山々は天の骨組みのようにそびえ、霜にうたれた木々は年とともにしぼんでいきます。

解説

北と南の遠い辺境を並べて、旅や従軍の厳しさを描いた一則です。金河は北方の辺境を流れる川で、雁が行き交う塞外の地として詩に詠まれます。銅柱は、後漢の馬援が南方の交趾を平定したときに立てたと伝えられる銅の柱です。馬援は南方の瘴気の中で、鳶が空から水に落ちるのを見たと語ったと伝えられ、鳶はその苦しい遠征を思わせます。関山は国境の関所のある山々、天骨は天がつくった骨組みのような険しさを言います。霜木雕年の雕は「凋む」に通じ、年ごとに木々が枯れしぼむ寂しさです。遠く離れた土地に身を置く人の孤独を、短い四字句で凝縮しています。
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この章句が説くこと

辺塞旅愁馬援孤独風景

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