酔古堂剣掃 / 集奇・後生を獎惜す
議論先輩,畢竟沒學問之人;獎惜後生,定然關世道之寄。
新字:議論先輩,畢竟没学問之人;獎惜後生,定然関世道之寄。
書き下し
先輩を議論するは、畢竟學問沒き人なり。 後生を獎惜するは、定然世道の寄に關はる。
現代語訳
先輩をあれこれと批評するのは、結局のところ学問のない人です。後輩を励まし大切にする人は、きっと世の中の行く末を託されるにふさわしい人です。
解説
先輩への態度と後輩への態度を対にして、人物の器を見分ける一則です。前の句は、先に道を歩んだ人の欠点をあげつらうのは、学問が身についていない証拠だと言います。本当に学んだ人ほど、先人の苦労と積み重ねの重さを知っているからです。後の句は、後から来る若い人を励まし惜しむ人こそ、世の中の道筋を託される人だと述べます。獎惜は、ほめて励まし、才能を惜しんで大切にすることです。上を批判し下を軽んじるのは易しく、上を敬い下を育てるのは難しいものです。職場で先輩の仕事を評するときも、後輩に声をかけるときも、自分の器が試されていると思って臨みたいものです。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
後進育成謙虚学問処世
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