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酔古堂剣掃 / 集奇・草木と同じく朽ちしむること莫かれ

委形無寄,但教鹿豕為群;壯志有懷,莫遣草木同朽。

新字:委形無寄,但教鹿豕為群;壮志有懐,莫遣草木同朽。

書き下し

形を委ねて寄する無くんば、但だ鹿豕をして群と為さしめ、壯志懷ふ有らば、草木をして同じく朽ちしむること莫かれ。

現代語訳

この身を天地に任せて寄る辺がないのなら、ただ鹿や猪を仲間とすればよいのです。雄々しい志を胸に抱いているのなら、草木と同じように朽ち果てさせてはなりません。

解説

隠れて生きるにせよ志を抱くにせよ、覚悟を持てと言う対句です。委形は、『荘子』に、身体は天地が委ねた形である、とあるように、この身を天地に任せることです。寄る辺なく生きるなら、舜が深山で鹿や猪と遊んだと『孟子』にあるように、世を離れて獣を友とすればよいというのです。しかし、もし壮志、雄々しい志を持っているならば、それを果たさないまま、草木と一緒にむなしく朽ちてはならないと言います。草木と同じく朽ちるとは、名も残さず無為に一生を終えることのたとえです。自分がどちらの生き方を選ぶのかをはっきりさせ、志があるなら、それを果たすために今日を生きたいものです。

この章句が説くこと

立志隠逸覚悟気概人生

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