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酔古堂剣掃 / 集奇・妻妾は乃ち屋漏の史官

詩書乃聖賢之供案,妻妾乃屋漏之史官。

書き下し

詩書は乃ち聖賢の供案、妻妾は乃ち屋漏の史官なり。

現代語訳

『詩経』や『書経』などの書物は、聖人賢人をまつる供え物の机であり、妻や妾は、人目のない部屋の奥での行いを記録する歴史官です。

解説

学問と家庭を、意表を突く比喩で言い表した対句です。詩書は『詩経』と『書経』、ひいては儒家の経書を指します。供案は祭壇に供え物を並べる机で、経書は聖賢を祀る祭壇のようなものだというのです。屋漏は部屋の北西の隅、家の中で最も奥まった暗いところで、『詩経』大雅の抑に、屋漏に愧じず、つまり人目のないところでも恥じない行いをせよ、とあります。妻妾は夫の人目につかない振る舞いをすべて見ている記録係、史官のようなものだというのです。外でどんなに立派に振る舞っても、家の者は本当の姿を知っています。家族の目に恥じない生き方こそ、本物の修養と言えるでしょう。

この章句が説くこと

修身慎独家訓学問家庭

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