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酔古堂剣掃 / 集奇・響きは潮の吞むが若し

涯如沙聚,響若潮吞。

新字:涯如沙聚,響若潮呑。

書き下し

涯は沙の聚まるが如く、響きは潮の吞むが若し。

現代語訳

岸辺は砂が寄り集まったようであり、その響きは潮が呑み込むかのようです。

解説

岸辺と水音の雄大さを、砂と潮にたとえた短い対句です。前後の文脈がなく、何を描いたものかははっきりしませんが、大河の岸や海辺の情景と読めます。涯は水際や岸辺のこと、聚は寄り集まることです。岸辺は無数の砂粒が集まってできており、そこに打ち寄せる水の響きは、満ちてくる潮がすべてを呑み込むように轟くというのです。あるいは、人の群れや言葉の響きのたとえとして読むこともできるでしょう。一粒一粒は小さな砂も、集まれば岸を形づくり、潮の響きは圧倒的な力を持ちます。小さな積み重ねが大きな形をつくり、大きな流れが人を呑み込む、その両方を見つめたいものです。

この章句が説くこと

自然山水積小比喩雄大

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