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酔古堂剣掃 / 集奇・其の響くや琴

瀑布天落,其噴也珠,其瀉也練,其響也琴。

書き下し

瀑布天より落つ、其の噴くや珠、其の瀉ぐや練、其の響くや琴。

現代語訳

滝が天から落ちてきます。その噴き出すしぶきは珠のよう、流れ落ちる姿は白い練り絹のよう、その響きは琴の音のようです。

解説

滝の姿を、しぶきと流れと響きの三つの面から描いた一則です。瀑布は滝のこと、天落は天から落ちてくるかのような高さを言います。噴き上がるしぶきは真珠のように輝き、瀉ぐ、つまり流れ落ちる水は、白く練った絹を垂らしたように見えます。練は、煮て柔らかく白くした絹のことです。そしてその響きは琴の音のようだというのです。目で見る輝きと形、耳で聞く音を、三つの短い比喩で鮮やかに描き分けています。李白の「廬山の瀑布を望む」のように、滝は古来、詩人たちが競って詠んだ題材でした。自然の姿を細やかに観察し、それを言葉にしてみると、景色の味わい方が一段と深くなるでしょう。

この章句が説くこと

山水自然比喩風雅観察

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