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酔古堂剣掃 / 集奇・貨財を以て子孫を害す

以貨財害子孫,不必操戈入室;以學校殺後世,有如按劍伏兵。

新字:以貨財害子孫,不必操戈入室;以学校殺後世,有如按剣伏兵。

書き下し

貨財を以て子孫を害するは、必ずしも戈を操りて室に入らず。學校を以て後世を殺すは、劍を按じ兵を伏するが如き有り。

現代語訳

財産によって子孫を損なうのは、何も武器を手に家に押し入るまでもありません。学校によって後の世代を殺すのは、剣に手をかけて伏兵を潜ませておくようなものです。

解説

財産と教育が、かえって子孫や後世を損なうことを警告した対句です。財産を多く残せば、子孫は怠け、争い、身を持ち崩すことがあります。それは刃物を持って家に押し入るまでもなく、確実に子孫を害することになるというのです。学校はここでは学問を教える場、ひいては学問の在り方そのものを指しています。形ばかりの誤った学問を教えれば、それは伏兵のように、気づかぬうちに後の世代の心を殺してしまうのです。子に何を残すか、次の世代に何を教えるかは、慎重に考えなければなりません。お金や知識を与えることよりも、自ら考え、自ら立つ力を育てることこそ大切なのでしょう。

この章句が説くこと

家訓教育財産子孫学問

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