師導古典を学びたいすべての人に

酔古堂剣掃 / 集韻・閑かに鶴の浴するを觀る

煙蘿掛月,靜聽猿啼,瀑布飛虹,閑觀鶴浴。

新字:煙蘿掛月,静聴猿啼,瀑布飛虹,閑観鶴浴。

書き下し

煙蘿月を掛け、靜かに猿の啼くを聽き、瀑布虹を飛ばし、閑かに鶴の浴するを觀る。

現代語訳

霞にけむるつたかずらに月がかかり、静かに猿の鳴き声を聴きます。滝が虹を飛ばし、のんびりと鶴が水浴びするのを眺めます。

解説

深山の夜と昼の情景を、聴くことと観ることで対にした一則です。煙蘿は霞にけむるつたかずらで、深山の隠者の住まいを表す言葉です。そこに月がかかる夜、静かに猿の鳴き声に耳を傾けます。猿の声は中国の詩では、物悲しく旅情を誘うものとして詠まれてきました。昼には滝のしぶきに虹が立ち、鶴がゆったりと水浴びをしています。静聴と閑観という言葉の通り、何もせず、ただ耳を傾け、目を向けるだけの時間です。私たちは何かを見聞きするとき、つい意味や役に立つことを求めがちです。ただ静かに聴き、ただゆったりと見る時間を持つと、心の奥が休まっていくでしょう。

この章句が説くこと

自然閑適隠逸静寂山水

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる