酔古堂剣掃 / 集韻・理亂を聞かざるに置く
屏絕外慕,偃息長林,置理亂於不聞,托清閑而自佚。松軒竹塢,酒甕茶鐺,山月溪雲,農蓑漁罟。
新字:屏絶外慕,偃息長林,置理乱於不聞,托清閑而自佚。松軒竹塢,酒甕茶鐺,山月渓雲,農蓑漁罟。
書き下し
外慕を屏絕し、長林に偃息し、理亂を聞かざるに置き、清閑に托して自ら佚す。松軒竹塢、酒甕茶鐺、山月溪雲、農蓑漁罟。
現代語訳
外の世界への欲を断ち切り、深い林の中で身を休め、世の治乱には耳を貸さず、清らかな閑けさに身を託して自らくつろぎます。松の軒、竹の土手、酒の甕、茶を煮る鍋、山の月、谷川の雲、農夫の蓑、漁師の網、それだけがあればよいのです。
解説
世の治乱から身を引いた隠者の暮らしを述べ、その道具立てを並べた一則です。外慕は外の名利を慕う心、偃息は横になって休むこと、理乱は世の中が治まっているか乱れているかということです。佚は安らかに楽しむことを言います。後半は、松軒竹塢、酒甕茶鐺、山月渓雲、農蓑漁罟と、四字ずつ隠居の友を並べ、住まい、飲み物、景色、生業の四つがそろっています。すべての情報から離れるのは今では難しいことですが、ときには世の中のニュースから距離を置き、身近な自然と素朴な楽しみだけで過ごす日を作ると、心が整います。
この章句が説くこと
隠逸閑適清閑自然知足
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