酔古堂剣掃 / 集韻・眼前處處詩題あり
掃石烹泉,舌底朝朝茶味,開窗染翰,眼前處處詩題。
新字:掃石烹泉,舌底朝朝茶味,開窗染翰,眼前処処詩題。
書き下し
石を掃ひ泉を烹れば、舌底朝朝茶の味あり、窗を開き翰を染むれば、眼前處處詩題あり。
現代語訳
石を掃き清め泉の水を煮れば、毎朝、舌の上に茶の味わいがあり、窓を開いて筆に墨を含ませれば、目の前のいたるところに詩の題材があります。
解説
茶と詩に満たされた山居の日々を述べた対句です。掃石は庭の石を掃くこと、烹泉は泉の水を沸かして茶を淹れることです。朝朝は毎朝、染翰は筆に墨を含ませることで、翰はもともと筆に用いる鳥の羽を言います。石を掃いて湯を沸かせば毎朝の茶が楽しめ、窓を開けて筆を執れば、見るものすべてが詩の題になるというのです。特別な出来事がなくても、日々の繰り返しの中に楽しみも表現の種も尽きることがない、という満ち足りた気分が伝わってきます。日記や写真でもよいので、目の前の小さな発見を書き留める習慣を持つと、何気ない日常がぐっと豊かに見えてくるでしょう。
この章句が説くこと
茶道詩文閑適日常風雅
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