酔古堂剣掃 / 集韻・石を掃へば月帚に盈つ
掃石月盈帚,濾泉花滿篩。
新字:掃石月盈帚,濾泉花満篩。
書き下し
石を掃へば月帚に盈ち、泉を濾せば花篩に滿つ。
現代語訳
石を掃くと月の光がほうきいっぱいに満ち、泉の水を漉すと花びらがふるいいっぱいに満ちます。
解説
山居の日常の一こまを美しく詠んだ五言の対句です。夜に庭の石を掃くと、ほうきに月の光がいっぱいにかかり、まるで月を掃き集めているように見えます。茶を淹れるために泉の水をふるいで漉すと、流れてきた花びらがふるいを満たします。掃除や水汲みというありふれた仕事が、月や花と結びつくことで風雅な営みに変わっています。禅の世界でも、掃除や作務は修行とされてきました。日々の家事や雑用も、見方ひとつで心を整える時間になります。手を動かしながら、そこにある美しさに目を向けてみたいものです。
この章句が説くこと
風雅閑適日常作務自然
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