酔古堂剣掃 / 集韻・東坡の赤壁を繼ぐ
篇詩斗酒,何殊太白之丹丘,扣舷吹簫,好繼東坡之赤壁。
新字:篇詩斗酒,何殊太白之丹丘,扣舷吹簫,好継東坡之赤壁。
書き下し
篇詩斗酒、何ぞ太白の丹丘に殊ならん。舷を扣き簫を吹き、好し東坡の赤壁を繼がん。
現代語訳
一編の詩に一斗の酒、それは李太白(唐の李白)と友の元丹丘との酒宴と何の違いがありましょう。舟べりを叩き簫を吹けば、蘇東坡(宋の蘇軾)の赤壁の遊びを受け継ぐのにふさわしいのです。
解説
唐と宋の二人の大詩人の遊びを引いて、自らの風雅を語る対句です。李白は酒を愛し、一斗の酒で詩百編と言われた詩人で、「将進酒」には友人の丹丘生、すなわち元丹丘の名が見えます。蘇軾の「赤壁の賦」には、舟べりを叩いて歌い、客が洞簫を吹いたという場面があります。詩と酒、舟遊びと音楽という組み合わせで、古の名士の楽しみを今に再現しようというのです。古典を読む喜びの一つは、昔の人の楽しみを自分の暮らしの中でなぞれることにあります。好きな作家や先人のまねをして過ごす一日を作ってみると、古典がぐっと身近になるでしょう。
この章句が説くこと
風雅詩酒交友古典豪放
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