酔古堂剣掃 / 集韻・潦倒するも何ぞ妨げん
渾如花醉,潦倒何妨,絕勝柳狂,風流自賞。
新字:渾如花酔,潦倒何妨,絶勝柳狂,風流自賞。
書き下し
渾て花の醉へるが如くんば、潦倒するも何ぞ妨げん。絕だ柳の狂へるに勝れば、風流自ら賞す。
現代語訳
すっかり花に酔ったようであるなら、だらしなく崩れていても何の差し支えがありましょう。風に乱れる柳にもはるかに勝るほどであるなら、その風流は自分で楽しめばよいのです。
解説
世間の目を気にせず、風流を自分で味わえばよいと言う対句です。潦倒は、身なりや態度がだらしなく、落ちぶれたさまを言います。花に酔ったような陶然とした境地にいるならば、多少しまりがなくても構わないというのです。柳狂は、柳の枝が風に狂ったように揺れるさまで、奔放な振る舞いのたとえです。それにも勝る奔放さなら、人の評価を求めず、自分で自分の風流を楽しめばよい、と言い切っています。人に認められることより、自分が心から楽しめるかどうかを大切にする姿勢です。趣味や楽しみは、誰かに褒めてもらうためでなく、自分のためにあってよいのです。
この章句が説くこと
風雅自適閑適酒自由
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