酔古堂剣掃 / 集韻・全く詩格に憑りて取裁す
栽花種竹,全憑詩格取裁;聽鳥觀魚,要在酒情打點。
新字:栽花種竹,全憑詩格取裁;聴鳥観魚,要在酒情打点。
書き下し
花を栽ゑ竹を種うるは、全く詩格に憑りて取裁し、鳥を聽き魚を觀るは、要は酒情に在りて打點す。
現代語訳
花を植え竹を植えるのは、すべて詩の格調に基づいて取捨を決めます。鳥の声を聴き魚を眺めるのは、要は酒の情趣によって段取りをつけることです。
解説
庭づくりや遊びに、詩と酒の心を持ち込めと説く対句です。詩格は詩の格調や品格、取裁は取捨選択して形を整えることです。花や竹を植えるにも、ただ並べるのではなく、一首の詩を作るように配置を考えるべきだと言います。打点は手配する、段取りをつけるという口語です。鳥を聴き魚を観る楽しみも、酒を傾けるような情趣があってこそ深まるというのです。日々の営みを、機能だけでなく美意識をもって組み立てることの大切さを教えています。部屋の模様替えや週末の過ごし方にも、自分なりの詩の心を一つ加えてみたいものです。
この章句が説くこと
風雅詩酒庭園美意識閑適
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『酔古堂剣掃』集靈・只だ來りて竹を種ゑ花に澆がん眉上に幾分の愁ひあらば、且く去りて棋を觀酒を酌み、心中に多少の樂しみあらば、只だ來りて竹を種ゑ花に澆がん。
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『酔古堂剣掃』集靈・疏簾を卷きて鶴を看る書屋の前、曲檻を列ねて花を栽ゑ、方池を鑿ちて月を浸し、活水を引きて魚を養ふ。小窗の下、清香を焚きて書を讀み、淨幾を設けて琴を鼓し、疏簾を卷きて鶴を看、高樓に登りて酒を飲む。
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