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酔古堂剣掃 / 集素・閒かに舊句を刪る

帶雨有時種竹,關門無事鋤花;拈筆閒刪舊句,汲泉幾試新茶。

新字:帯雨有時種竹,関門無事鋤花;拈筆閒刪旧句,汲泉幾試新茶。

書き下し

雨を帶びて時有りて竹を種ゑ、門を關して事無くして花を鋤く。 筆を拈りて閒かに舊句を刪り、泉を汲みて幾たびか新茶を試む。

現代語訳

雨の降るときをみはからって竹を植え、門を閉ざして用事もないので花の手入れをします。筆を手に取って、のんびりと以前に作った句を削り直し、泉の水を汲んで、何度か新茶を味わってみます。

解説

隠居の日課を四つの小さな動作で描いた一則です。雨の日に竹を植えるのは、根付きがよいからで、昔から竹は雨中に植えると言われます。門を閉ざして花を手入れし、古い詩句を推敲し、泉を汲んで新茶を試すと、どれも急ぐ必要のない仕事ばかりです。刪は削る、推敲するという意味です。何かを成し遂げるためではなく、手を動かすこと自体を楽しむ暮らしが見えてきます。休日に庭いじりをしたり、昔書いた文章を読み返して手を入れたりする時間は、心を静かに耕す営みと言えるでしょう。

この章句が説くこと

閑適園芸推敲風雅

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