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酔古堂剣掃 / 集韻・酒は境に因りて多し

情因年少,酒因境多。

書き下し

情は年の少きに因り、酒は境に因りて多し。

現代語訳

情が深く動くのは年が若いからであり、酒の量が多くなるのはその場の境地によるものです。

解説

情と酒の由来を短く言い当てた一句です。若いころは物事に心が動きやすく、恋や友情に熱くなるのは年の若さのためだといいます。酒がすすむのも、酒そのもののせいではなく、そのときの景色や気分、共にいる人といった境のためだというのです。わずか十字ですが、人の感情は置かれた状況に左右されるという観察が込められています。自分の気持ちの高ぶりや沈みを、年齢や環境のせいとして一歩引いて眺めると、振り回されにくくなります。つい飲みすぎた夜も、何が酒をすすめたのかを振り返ると、節度の手がかりになるでしょう。

この章句が説くこと

節制自省境遇

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