酔古堂剣掃 / 集韻・明月輝きを停め浮雲影を駐む
竹徑款扉,柳陰班席。每當雄才之處,明月停輝,浮雲駐影。退而與諸俊髦西湖靚媚,賴此英雄,一洗粉澤。
新字:竹径款扉,柳陰班席。毎当雄才之処,明月停輝,浮雲駐影。退而与諸俊髦西湖靚媚,頼此英雄,一洗粉沢。
書き下し
竹徑扉を款き、柳陰席を班く。 雄才の處に當る每に、明月輝きを停め、浮雲影を駐む。 退きて諸の俊髦と西湖の靚媚、此の英雄に賴りて、一たび粉澤を洗ふ。
現代語訳
竹の小道を通って扉を叩き、柳の木陰に座を敷きます。すぐれた才能の人々が集まる場所では、いつも明るい月がその輝きを止め、浮かぶ雲がその影を留めるほどです。退いて若い俊才たちと西湖に遊べば、西湖のなまめかしい美しさも、この英雄たちのおかげで、化粧の白粉と紅を一度に洗い落とされるのです。
解説
才気あふれる仲間との集まりの熱気を、月や雲、西湖の景色で描いた一則です。款扉は扉を叩いて訪ねること、班席は席を敷いて座ることで、竹の小道や柳の陰という風雅な場所に人が集まる様子を描いています。雄才の人々の談論があまりに見事なので、明月も輝きを止め、浮雲も流れを止めて聞き入るかのようだと言います。俊髦は若くすぐれた人物のことです。西湖は杭州の名勝で、宋の蘇軾が西施にたとえたように、女性的な美しさで知られます。句の意味には取りにくいところもありますが、その艶やかな西湖が、英雄たちの気概によって化粧を洗い落とされ、すっきりとした姿になるという、豪快な言い方だと読めます。
この章句が説くこと
交友風雅才能西湖気概
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