古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集景・妝臺の明月猶ほ懸る

南湖水落,妝臺之明月猶懸;西郭煙銷,繡榻之彩雲不散。

新字:南湖水落,妝台之明月猶懸;西郭煙銷,繍榻之彩雲不散。

書き下し

南湖水落ちて、妝臺の明月猶ほ懸り、西郭煙銷えて、繡榻の彩雲散ぜず。

現代語訳

南の湖の水が引いても、化粧台の上には明るい月がなお懸かっています。西の城郭の靄が消えても、刺繍の寝台には彩りの雲が散らずに残っています。

解説

水が引き靄が消えたあとにも残る美しさを描いた、余韻の深い対句です。妝臺は化粧台、繡榻は刺繍を施した寝台で、いずれも女性の住まいを思わせる言葉です。前の句では、湖の水が引いても、化粧台に月の光がなお差し込んでいると言い、後の句では、町の靄が消えても、寝台のまわりに色とりどりの雲がたなびいていると言います。何を詠んだものか確かなことはわかりませんが、かつて誰かが住んだ部屋に、主人がいなくなった後も美しい面影が残っているとも読めます。景色が変わっても消えない美しさがあるという感覚は、思い出の場所を訪ねたときに誰もが抱くものかもしれません。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

風雅追憶月余韻景色

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る