酔古堂剣掃 / 集景・流水碧色なり
旭日始暖,蕙草可織;園桃紅點,流水碧色。
新字:旭日始暖,蕙草可織;園桃紅点,流水碧色。
書き下し
旭日始めて暖かに、蕙草織るべし。 園桃紅點じ、流水碧色なり。
現代語訳
朝日がようやく暖かくなり、蕙草は編んで織れるほどに伸びています。庭の桃は紅の点を散らし、流れる水は青緑の色をしています。
解説
春の朝の景色を、色鮮やかに描いた一則です。旭日は朝日のことで、それがようやく暖かく感じられるようになった春の始まりを表しています。蕙草は香りのよい草で、それが織物にできるほど豊かに伸びていると言います。後の句では、庭の桃の花が紅の点を散らしたように咲き、流れる水は青緑に澄んでいると、紅と碧の色の対比を描いています。短い四字の句を四つ重ねるだけで、暖かさ、香り、色、水の流れと、春の朝の気配がすべて伝わってきます。春の朝、少し早起きして外に出てみると、日差しの暖かさや花の色、水の輝きに、新しい季節の訪れを感じ取ることができるでしょう。
この章句が説くこと
自然春風雅色彩朝
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