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酔古堂剣掃 / 集景・蒲根服すべし

松子為餐,蒲根可服。

書き下し

松子を餐と為し、蒲根服すべし。

現代語訳

松の実を食事とし、蒲の根を食べればよいのです。

解説

山林に住む隠者の食事を、わずか八字で表した一則です。松子は松の実、蒲根は蒲の根で、いずれも仙人や隠者が食べる粗末な食べ物として語られてきました。服すは、ここでは食べる、服用するという意味です。この句は集素に収められた、長林に枕して史を披き、松子を餐と為す、豐草に入りて以て閒を投じ、蒲根服すべし、という則の一部と同じで、ここでは景色を表す言葉として短く切り出されています。ぜいたくな食べ物を求めず、自然の中にあるもので腹を満たせば十分だという清貧の思想が、この八字に凝縮されています。食べるものを簡素にすることは、暮らし全体を身軽にする第一歩なのかもしれません。

この章句が説くこと

清貧隠逸簡素自然飲食

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