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酔古堂剣掃 / 集景・東風柳眼を開く

東風開柳眼,黃鳥罵桃奴。

新字:東風開柳眼,黄鳥罵桃奴。

書き下し

東風柳眼を開き、黃鳥桃奴を罵る。

現代語訳

春の東風が柳の芽を開かせ、うぐいすが枝に残った古い桃の実を罵っています。

解説

早春の景色を、擬人法を使って生き生きと描いた五言の対句です。東風は春に吹く東からの風で、春風のことです。柳眼は、芽吹いたばかりの細長い柳の若葉を、眠そうな目にたとえた言葉で、風がその目を開かせるという表現になっています。後の句の黄鳥はうぐいす、桃奴は冬を越して枝に干からびて残った桃の実を言うとみられます。新しい季節の訪れを告げるうぐいすが、いつまでも枝にしがみついている去年の実をしかりつけている、というユーモラスな光景です。新しいものが芽吹く季節に、古いものがいつまでも居座っているのをからかう、軽やかな遊び心が感じられます。

この章句が説くこと

自然風雅諧謔季節

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