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酔古堂剣掃 / 集景・山居に四法有り

山居有四法:樹無行次,石無位置,屋無宏肆,心無機事。

書き下し

山居に四法有り。 樹に行次無く、石に位置無く、屋に宏肆無く、心に機事無し。

現代語訳

山の暮らしには四つの決まりがあります。木は列をなして並べず、石はきちんと配置せず、家は大きく広げず、心にはたくらみごとを持たないことです。

解説

山住まいの心得を、四つの無で簡潔にまとめた一則です。行次は行列のように整然と並べること、位置は計画的に配置すること、宏肆は大きく広々としていることです。木も石も家も、人の手で整えすぎず、自然のままに近づけることが山住まいの美しさだというのです。そして最後に、心に機事無しと、心のあり方で締めくくっています。機事は、たくらみや計算ずくの仕事のことで、荘子の天地篇に、機事ある者は必ず機心あり、とあります。庭や家を自然に任せるだけでなく、心からも作為を取り除くことこそが、本当の山住まいだという教えです。暮らしを整えすぎず、心も計算しすぎないことは、今の暮らしにも通じる知恵でしょう。

この章句が説くこと

自然隠逸無為住まい荘子

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