酔古堂剣掃 / 集素・閒中に伴を覓むるは書を上と為す
閒中覓伴書為上,身外無求睡最安。
書き下し
閒中に伴を覓むるは書を上と為し、身外に求むる無くして睡り最も安し。
現代語訳
暇なときに連れを求めるなら、書物がいちばんです。自分の身の外に何も求めなければ、眠りがもっとも安らかです。
解説
閑かな暮らしの二つの支えを、七言の対句で言い表した一則です。前の句は、暇な時間の相手として書物を第一に挙げています。後の句は、身外、すなわち財産や名声など自分の外にあるものを求めなければ、眠りが安らかになると言います。心配ごとの多くは外のものを求める心から生まれる、という見方が背後にあります。書物は相手の都合を気にせず、いつでも語りかけてくれる友でもあります。眠れない夜に、自分が何を求めて気をもんでいるのかを書き出してみると、手放してよいものが見えてくるかもしれません。
この章句が説くこと
読書清貧閑適知足睡眠
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