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酔古堂剣掃 / 集素・翠羽流れんと欲す

翠羽欲流,碧雲為颺。

書き下し

翠羽流れんと欲し、碧雲為に颺がる。

現代語訳

翡翠の羽のような緑は流れ出さんばかりに鮮やかで、青い雲はそのために舞い上がります。

解説

わずか八字で、鮮やかな緑と青の色彩を描いた対句です。翠羽はかわせみの青緑の羽で、ここではその色のように鮮やかな緑、たとえば若葉や竹、水面の色を指すと思われます。欲流は流れ出しそうなほど色がみずみずしいことです。碧雲は青みを帯びた雲、颺は風に舞い上がることです。何を描いたのかは句の中に示されておらず、前後の文脈も途切れていますが、六朝の賦のような言葉の彩りを味わう句として置かれていると考えられます。意味を追うより、緑と青がにじみ合う情景を思い浮かべるだけで、目にも心にも涼しさが広がります。言葉が絵を描く力を感じさせる一則です。

この章句が説くこと

風雅自然色彩言葉清涼

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