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酔古堂剣掃 / 集素・世味淡ければ閒自ら來る

世味濃,不求忙而忙自至;世味淡,不偷閒而閒自來。

新字:世味濃,不求忙而忙自至;世味淡,不偸閒而閒自来。

書き下し

世味濃やかなれば、忙を求めずして忙自ら至る。 世味淡ければ、閒を偸まずして閒自ら來る。

現代語訳

世の中の味わいに濃く執着していると、忙しさを求めなくても忙しさが自然にやって来ます。世の中の味わいに淡泊であれば、暇を盗み取ろうとしなくても暇が自然にやって来ます。

解説

忙しさも暇も、心の持ち方から生まれると説いた対句です。世味は世間の味わい、つまり名誉や利益、人付き合いなどの俗な楽しみのことです。それに強く惹かれる人は、自分から忙しさを招いてしまいます。反対に、世味に淡泊な人は、わざわざ暇を作ろうとしなくても、おのずとゆとりが生まれます。偸閑は忙しい中から暇を盗み取ることです。忙しさを嘆く人ほど、実は多くのものを欲しがっているのかもしれません。予定を詰め込んでしまう前に、自分がその予定に何を求めているのかを見つめ直すと、ゆとりの作り方が見えてくるでしょう。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

閑適無欲処世時間淡泊

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