酔古堂剣掃 / 集素・蒼苔紅葉、童子茶を煎る
翠竹碧梧,高僧對奕;蒼苔紅葉,童子煎茶。
新字:翠竹碧梧,高僧対奕;蒼苔紅葉,童子煎茶。
書き下し
翠竹碧梧、高僧奕に對し、 蒼苔紅葉、童子茶を煎る。
現代語訳
緑の竹と青桐のもとで、高僧が向かい合って碁を打っています。青い苔と紅葉のもとで、童子が茶を煎じています。
解説
絵のような二つの場面を並べた対句です。翠竹碧梧は緑の竹と青桐で、どちらも清らかな住まいを象徴する植物です。対奕は向かい合って碁を打つことです。蒼苔紅葉は、青々とした苔の上に散り敷く紅葉で、秋の庭の彩りです。煎茶は茶を煎じることです。色の対比が鮮やかで、竹と桐の緑、苔の青、紅葉の赤が、まるで一幅の山水画のように目に浮かびます。高僧と童子、碁と茶という取り合わせにも、老いも若きもそれぞれの場所で静かに時を過ごす穏やかさがあります。忙しない日々の中で、こうした一場面を思い浮かべるだけでも、心が落ち着いてくるでしょう。
この章句が説くこと
閑適風雅茶囲碁自然
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