酔古堂剣掃 / 集素・茶を烹るには潔きを欲す
採茶欲精,藏茶欲燥,烹茶欲潔。
新字:採茶欲精,蔵茶欲燥,烹茶欲潔。
書き下し
茶を採るには精しきを欲し、茶を藏むるには燥けるを欲し、茶を烹るには潔きを欲す。
現代語訳
茶を摘むときは選りすぐることが大切で、茶をしまっておくときは乾いていることが大切で、茶を煮るときは清潔であることが大切です。
解説
茶の扱いの要点を、摘む、しまう、煮るの三段階でまとめた一則です。精は細かく選び抜くこと、燥は湿気のない乾いた状態、潔は器や水の清らかさです。明代には固めた団茶に代わって葉茶が広まり、茶の保存と水や器の清潔さが重んじられました。湿気は茶の香りを損なう大敵です。短い三句ですが、どの段階でも手を抜けば味が落ちるという、ものづくりの基本がよく表れています。仕入れ、保管、仕上げのそれぞれに一つずつ急所を定めて守るという考え方は、飲食の仕事に限らず、どんな仕事の品質管理にも応用できるでしょう。
この章句が説くこと
茶風雅品質丁寧養生
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