酔古堂剣掃 / 集素・食飽けば神を傷りて氣升らず
飢生陽火煉陰精,食飽傷神氣不升。
新字:飢生陽火煉陰精,食飽傷神気不升。
書き下し
飢うれば陽火を生じて陰精を煉り、食飽けば神を傷りて氣升らず。
現代語訳
腹が空いていると陽の火が生じて陰の精を練り上げますが、食べて満腹になると精神を損ない、気が上に昇りません。
解説
道教の養生思想に基づいて、腹八分の大切さを説いた詩句です。陽火と陰精は、体内の陽の気と陰の精気のことで、道教の内丹術では、これを練り合わせることで生命力を養うとされます。空腹のときには体内の火が働いて精気が練られ、満腹になると神、すなわち精神の働きが鈍り、気がめぐらなくなると言います。七字の句を二つ並べた、覚えやすい養生の歌の形をとっています。理論の細部はともかく、食べすぎると頭がぼんやりし、少し空腹のほうが心身が冴えるというのは、多くの人が実感することでしょう。大事な仕事の前の食事を控えめにする知恵として生かせます。
この章句が説くこと
養生節制飲食道教健康
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