酔古堂剣掃 / 集素・俯仰進趨、意の在る所に隨ふ
嗜酒好睡,往往閉門;俯仰進趨,隨意所在。
新字:嗜酒好睡,往往閉門;俯仰進趨,随意所在。
書き下し
酒を嗜み睡りを好み、往往にして門を閉づ。 俯仰進趨、意の在る所に隨ふ。
現代語訳
酒をたしなみ眠ることを好んで、しばしば門を閉ざして過ごします。うつむくのも仰ぐのも、進むのも小走りに行くのも、すべて気の向くままです。
解説
世間の礼儀作法から離れた気ままな暮らしを描いた一則です。嗜酒好睡は酒と眠りを好むこと、閉門は来客を断って門を閉ざすことです。俯仰は身をかがめたり仰いだりする動作、進趨は進み出たり小走りで敬意を示したりすることで、いずれも本来は宮廷や社交の場での礼儀作法を言う言葉です。それを随意、つまり思いのままにするというのは、人に合わせて身を屈める暮らしからの解放を意味します。現代でも、休日くらいは予定や人づきあいを減らし、自分の調子で過ごす時間を持つことが、心身を整えることにつながります。
この章句が説くこと
閑適隠逸自由休息酒
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