古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集素・閒茶冷飯、何ぞ高致と名づけん

世上有一種癡人,所食閒茶冷飯,何名高致。

新字:世上有一種痴人,所食閒茶冷飯,何名高致。

書き下し

世上に一種の癡人有り、食ふ所は閒茶冷飯なり、何ぞ高致と名づけん。

現代語訳

世の中には一種の愚か者がいて、口にするのはのんびり淹れた茶と冷めた飯ばかりです。これをどうして高尚な趣などと名づけられましょうか。

解説

短いながら読み方に含みのある一則です。癡人は愚か者ですが、ここでは世の損得に疎く、ひたすら素朴に生きる人を、少し皮肉を込めてそう呼んでいると読めます。閑茶冷飯は、のんびり淹れた茶と冷めた飯で、質素な食事のことです。何名高致は、これを高雅な趣と呼べようかという反語です。ただ、本人は高尚ぶるつもりなど少しもなく、ただ淡々とそう暮らしているだけだ、と読むこともできます。清貧を看板にすれば、それはもう清貧ではありません。飾らない暮らしは、名づけず誇らずに続けてこそ本物だと考えさせる句です。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

清貧素朴謙虚飲食自然体

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る