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酔古堂剣掃 / 集素・世態の炎涼に任す

琴觴自對,鹿豕為群;任彼世態之炎涼,從他人情之反覆。

新字:琴觴自対,鹿豕為群;任彼世態之炎涼,従他人情之反覆。

書き下し

琴觴自ら對し、鹿豕を群と為す。 彼の世態の炎涼に任せ、他の人情の反覆に從ふ。

現代語訳

琴と杯を自分の相手とし、鹿や猪を仲間とします。世の中の熱くなったり冷たくなったりする移り変わりは成り行きにまかせ、人の心が手のひらを返すように変わるのも、好きにさせておきます。

解説

山中に引きこもり、世間の風向きに心を乱されない境地を詠んだ一則です。前半は琴と酒を友とし、鹿や猪と群れる暮らしぶりを描きます。鹿豕為群は、『孟子』尽心上で舜が深山に住んだときのさまとして語られる言葉です。後半の炎涼は、勢いのある人には熱く寄りつき、落ち目の人には冷たくなる世の態度のことで、反覆は人情が裏返ることです。任彼と従他はどちらも、放っておくという意味です。他人の評価や態度の変化に振り回されそうなときこそ、自分の楽しみを持っている人は強いものです。

この章句が説くこと

処世隠逸炎涼人情閑適

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この一句を、あなたの毎日に。

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