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酔古堂剣掃 / 集靈・夢裏の當年を看破す

五夜雞鳴,喚起窗前明月;一覺睡起,看破夢裏當年。

新字:五夜鶏鳴,喚起窗前明月;一覚睡起,看破夢裏当年。

書き下し

五夜の雞鳴、窗前の明月を喚び起こし、 一覺睡り起きて、夢裏の當年を看破す。

現代語訳

明け方に鶏が鳴いて、窓の前の明るい月に気づかされます。ひと眠りして目覚めると、夢の中にあったかつての日々が夢だったと見抜けます。

解説

目覚めの瞬間に悟りを重ねた対句です。五夜は夜を五つに分けた最後の時刻で、夜明け前を指します。鶏の声に目を覚まして窓の外を見ると、まだ明るい月が残っています。後半の一覚は一眠りから覚めること、当年はかつての日々のことです。栄華や苦労に満ちた過去も、目覚めてみれば夢の中の出来事にすぎなかったと見抜くのです。唐の沈既済の『枕中記』に描かれた邯鄲の夢のように、人生の栄枯を一場の夢とみる考えが下地にあります。過去の成功や失敗に縛られず、新しい朝を迎える気持ちを思わせます。

この章句が説くこと

無常覚醒自省

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