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酔古堂剣掃 / 集靈・六經を庖廚と為す

六經為庖廚,百家為異饌;三墳為瑚璉,諸子為鼓吹;自奉得無大奢,請客未必能享。

新字:六経為庖廚,百家為異饌;三墳為瑚璉,諸子為鼓吹;自奉得無大奢,請客未必能享。

書き下し

六經を庖廚と為し、百家を異饌と為し、三墳を瑚璉と為し、諸子を鼓吹と為す。自ら奉ずるは大いに奢る無きを得んや、客を請ずるも未だ必ずしも能く享けず。

現代語訳

六経を台所とし、諸家の書を珍しいごちそうとし、三墳(太古の書)を祭りの器とし、諸子の書を楽隊とします。自分でこれを味わうのは、ずいぶんぜいたくではないでしょうか。客を招いても、必ずしもそれを味わえるとは限りません。

解説

読書の楽しみを、豪華な宴会にたとえた一則です。六経は儒教の根本の経典で、易・書・詩・礼・楽・春秋のことです。百家はさまざまな学派の書、異饌は珍しい料理です。三墳は伝説の三皇の時代の書とされる古い書物、瑚璉は宗廟の祭りでお供えを盛る貴い器で、論語で孔子が弟子の子貢をたとえた言葉でもあります。鼓吹は太鼓や笛の楽隊です。書物の世界は、これ以上ないほどぜいたくなごちそうだというのです。ただ、その味は読む力のある人にしか分からず、客を招いても楽しめるとは限らない、という結びに、読書の喜びの奥深さと孤独がにじんでいます。

この章句が説くこと

読書学問古典風雅楽しみ

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